イラン国石油災害に対する緊急対応体制整備計画｜中東
日本オイルエンジニアリング（JOE）の実績をご紹介しています。

イランは石油および天然ガス埋蔵量の豊富な国です。現在、その開発の中心はイラン南西部の内陸およびペルシャ湾沖合にあり、今後さらなる開発が計画されています。特にペルシャ湾沿岸海域では、石油および天然ガスの開発と生産活動により環境保全の努力が行われているものの、排ガス、排水、油流出事故に起因する地域環境の悪化が懸念されています。

本プロジェクトでは、イラン石油省および石油省傘下の機関をカウンターパートとしてペルシャ湾および沿岸地域のさらなる環境保全を目標に、以下の2点を実施しました。
· 環境管理および石油流出緊急事故対応についてのマスタープラン（案）の策定
· 環境管理および石油流出緊急事故対応についての能力向上

また以下の3つの石油産業地域をパイロット地域として現地調査を実施しました。
· Mahshahr地域 （石油化学コンビナートを有する）
· Khark島地域 （石油生産基地、石油出荷基地、石油化学プラントを有する）
· Assaluyeh地域 （天然ガス精製施設、石油化学コンビナートを有する）

カウンターパートの能力向上については、環境管理および石油流出緊急事故対応に関するワークショップ、技術セミナーならびに本邦研修を通じて行いました。


本プロジェクトでは、イラン側カウンターパートの友好的で積極的な協力のもと、環境管理および石油流出緊急事故対応についてのマスタープラン（案）を策定することができました。弊社は今後も当該地域の環境改善に貢献していきたいと考えています。

（本プロジェクトは、JICAの開発計画調査型技術協力プロジェクト（JICAとの契約期間：2012年3月～2014年3月）を本邦エンジニアリング会社および弊社がコンサルタントとして共同で受託・実施したものです。）